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S造 / 仮設 / 川口衞

- 1970
- / 大阪千里丘陵
万博博覧会 お祭り広場大屋根
- 建築設計
- 丹下健三研究室
- 構造設計
- 坪井善勝研究室、川口衞構造設計事務所
- 構造の特徴
- スペースフレーム、フィルム膜構造
- 受賞
- 1970年 日本建築学会特別賞
「お祭り広場」は,万国博諸施設の基幹をなすシンボルゾーンの中心施設で,会場全体のインフラ・ストラクチャーを形成し,その大屋根はお祭り広場,交通広場などの地上空間を自然環境から保護する屋根としての役割,お祭り広場の演出用クレーンの支持構造としての役割,空中テーマ館をはじめとする空中建築物の収容体としての役割を兼ね備えるものとして設計された。
お祭り広場大屋根は幅108m,長さ291.6m,せい7.637mのスペースフレームで,上下弦面が10.8mの正方形グリッドをなし,その間を長さ10.8mの斜材によって角錘状に結んだダブル・レイヤー・グリッド構造である。この屋根は地上30mの高さ(下弦面位置)に,6本の柱によって支持されており、世界最大規模のスペース・フレームの実例として知られている。節点は鋳鋼による完全メカニカルジョイントである。大屋根の上面は,新しく開発した世界初の透明ニューマチック・パネルでカバーされている。透明膜に用いた材料は,2軸延伸された飽和ポリエステルフィルム(厚さ0.2mm)である。
お祭り広場大屋根は幅108m,長さ291.6m,せい7.637mのスペースフレームで,上下弦面が10.8mの正方形グリッドをなし,その間を長さ10.8mの斜材によって角錘状に結んだダブル・レイヤー・グリッド構造である。この屋根は地上30mの高さ(下弦面位置)に,6本の柱によって支持されており、世界最大規模のスペース・フレームの実例として知られている。節点は鋳鋼による完全メカニカルジョイントである。大屋根の上面は,新しく開発した世界初の透明ニューマチック・パネルでカバーされている。透明膜に用いた材料は,2軸延伸された飽和ポリエステルフィルム(厚さ0.2mm)である。